代表取締役内田進ブログ
NO.2 大失敗かも?
写真はキンリョウヘンというランの一種です。ほんの一部の愛好者しか知らない花です。
日本固有の「日本ミツバチ」は近年だんだんと少なくなり絶滅も心配されるようになってきましたが、それを食い止めようとする愛好家も全国にはたくさんいらっしゃいます。私もその一人でしたが、現在は飼育数0となってしまいました。(ユーホームだより第68号参照)
数は少なくなっても自然界では日本ミツバチはたくましく生きています。昨年蓄えたハチミツと花粉で厳しい冬を乗り越えます。そして春になり花が咲き始めると群れは爆発的に大きくなり分蜂を迎えます。(分蜂の仕組みはユーホームだより第67号参照)
私の住んでいるところでは、ふつうは4月の半ばから5月前半にかけて分蜂が起こります。分蜂の前になると新しい住みかを探す「探索蜂」が多く生まれます。
キンリョウヘンの花はこの探索蜂を引き寄せるフェロモンを放っています。日本ミツバチの探索蜂はキンリョウヘンの花に狂ったように集まります。逆に西洋ミツバチや日本ミツバチの働き蜂は見向きもしません。
分蜂時期に自然巣からの分蜂を捕獲するためには、キンリョウヘンが大きな役割を果たします。したがって4月ごろにキンリョウヘンを咲かせる必要があります。
昨年末から非常に寒い日が続くので、凍みてはいけないと15鉢のキンリョウヘンを事務所内に入れてやりました。キンリョウヘンは年末には花芽を付けます。私は栽培へたくそなので9鉢にしか花芽がついていませんでした。
普段は葉っぱ隠れてよく見えませんが、確かめてみると、過保護にした結果花芽が成長しすぎてしまいました。これはもう大失敗です。
通常ならまだ花芽はこれくらいです。
一時は18群もの日本ミツバチを飼育していたのに、残った2群も昨年の台風21号による「広戸風(最大瞬間風速46.7m)」の影響が甚大で、とうとう勢いを回復することなくこの冬全滅してしまいました。
今年はまたゼロからの出発ですが、どうも前途多難なようです。